室内空気の測定方法には検知管などを用いた簡易測定法と試料採取後、分析会社に依頼する精密方法と簡易測定法があります。 簡易測定は、その場で測定結果が判明するため便利ですが、測定結果は精度に欠ける部分はありますが、日常的に測定を行うには便利な測定です。 一方、精密測定法は採取した試料を分析にまわすことにより、信頼性の高いデータを提供出来ます。当測定では厚生労働省の「室内空気中化学物質の採取方法と測定方法」を参考に行います。
1.アクティブ法による現場採取 (厚生労働省の標準測定方法) 空気吸引装置(強制的に吸引)を使用し、化学物質が吸着剤を詰めた管に通気させ、物質を30分間吸着させ、その後分析する。
2.パッシブ法による現場採取 多孔質の特殊なチューブ(パッシブガスチューブ)を天井などからぶらさげ、拡散方式で(0.8〜1.2m程度の位置)、室内空気中の物質を8時間〜24時間吸着させ分析する。